こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。
フィールドレポート(体験記)その11になります。
まずは注意事項から。
フィールドレポート(ナンパ体験談)はあまり書くタイプではなかったので、文章として記録したものはあまり多くありませんが、
「実際海外(というかニューヨーク)でのナンパってどうなのよ?」
という人のために、残っている記録の中から実体験を紹介していきたいと思います。
主にアメリカのナンパコミュニティに英語で投稿したものを翻訳+加筆修正したものなので、以下の点についてご了承の上お読みください。
- 翻訳したものなのでノリと文体が異なります。
- 細かく注釈はつけますが、アメリカおよびナンパコミュニティ独特の単語や言い回しが出てきます。
- 文章を書いた当時の情報であるため、状況が変わっていたり、現在は無い場所が登場している場合があります。
- ノンフィクション(実話)なので、本人に迷惑がかからないよう名前やディテールを変えている場合があります。
- その他の話は【外国人ナンパ】白人美女とのNY恋愛体験記:全話まとめからどうぞ!
スランプ後の好調
外国人・NYナンパ体験記10:突然の大スランプ、原因と乗り越えた方法で味わったスランプを脱してから、僕は俄然調子を上げていたが、ひとつ気になっていたことがあった。
それはスランプ脱出後のひと月で即日お持ち帰り(いわゆる「即」)が一度もなかったことだ。
もともと僕は女の子の「質」をかなり重視するタイプなので「即」自体に全然こだわっていないこともあるが、一応やろうと思えばできることを確認したくなったのだ。
それに当時すでに上級者だった僕を凌駕する「超上級者」ともいえる友達のティート(アルゼンチン系アメリカ人、以下で紹介)が、魅力的な女の子を安定して週2〜3回は「即」しているのを見て刺激を受けたというのもある。
さらにスランプ前の僕の「即」はどちらかというと話す前から女の子側が僕のことをタイプと思っていた+即日ベッドインが狙いやすいクラブでの出会いだったのに対し、ティートは「あまり食いつきのよくない子」を相手に、「普通のバーのような落ち着いた場所」からでも畳み掛けて「即」に持ち込んでしまう実力があった。
というわけで僕も同じような状況で「即」ができるかどうか試してみたかったのだ。
参考までに、アメリカのナンパコミュニティでは、「即」のことを「SNL」と言う。
「SNL」は「Same Night Lay」の略で、「(アプローチした日と)同じ(=Same) 晩に(=Night) 寝る(=Lay)」という意味である。
※ナンパなどしない一般的なアメリカ人にとって、「SNL」と言えば有名なコメディショーの「Saturday Night Live」を意味する場合がほとんどなので当然通じない。
超上級者、ティート
ティートは前述の通りアルゼンチン系アメリカ人で、英語とスペイン語を流暢に操るクレイジーな男だ。
背丈は175cmほど、顔は悪くないがファッションも適当で見た目からではそこまで実力がありそうなやつとは思えない。
しかし彼は「超上級者」とも言える桁違いのスキルを持っており、はっきり言ってそこらの「自称ナンパマスター」など相手にならないほどの実力者である。
面白いのは、ティートはもともとスクールカースト最下層に位置する正真正銘の非モテであったことだ。
地元であるニューヨークを離れ、ジョージア州の大学に行っても非モテなのは変わらなかったが、ある時ナンパを始めると、大学に在学していた数千人以上の女子生徒にもれなく声をかけたのだ。
数百人に声をかけた時点でティートのことは大学中で噂になり、あっという間に「キモいくせにナンパしてくる最低のクズ」というレッテルを貼られたが、彼はそんなことなどお構いなしに女子生徒に声をかけ続けたのである。
嫌われ者になったら心が折れそうなものだが、彼は大学内のあらゆる場所で「キモい」「失せろ」「クズ」などと毎日のように罵られたが全く意に介さず、それどころか罵っている女の子に向かってナンパをしかけるという鬼メンタルを身につけていた。
そんな壮絶な大学時代を終えてニューヨークに戻ってきた彼は、メキメキと頭角を現し瞬く間にニューヨークのナンパコミュニティで一目置かれる存在になっていた。
ティートはその強靭なメンタル以外にも「口のうまさ」という強力な武器を持っており、彼が話し出すと女の子たちは途端に恋に落ちてしまった。
ティートのアドバイス
そんなある木曜日の夜、ティートを含めた友達数人でフィリップ(東南アジア系アメリカ人、金融関係。外国人・NYナンパ体験記9:ギリシャのブロンドガール、絶対に諦めなかった夜などに登場)が趣味でプロモーターをやっているバーにやってきた。
この日は珍しく18歳以上であれば入れるイベントだったため(注:ニューヨークでは通常21歳以上でないとバーやクラブに入れない)、パーティ会場は初々しい高校生で溢れかえっていた。
そんな若い客層の中、背が180cmはあろうかという黒髪・色白の美女を発見する。
すぐにアプローチすると彼女は僕のことが相当気に入ったようで、僕は友達をほったらかして彼女と数時間ほどイチャついていた。
いざ帰る段階になったので色白の美女に「そろそろ出ようか」というと、彼女は「今日は帰らないと」と言い残して去ってしまう。
すると僕のことを最初から見ていたティートにこう聞かれた。
ティート「今の女の子に今晩セックスしたいって言ったのか」
ヒュー「そこまでアグレッシブに彼女に接していなかったし、言ってないけど」
ティート「やっぱりな、だから持ち帰れなかったんだ。『即』を狙いたいなら女の子に今晩寝たいって伝えないとダメだ」
僕はこの時点でピンときた。過去に僕が即日持ち帰れた時は、かなりアグレッシブに「今晩ベッドインしたい」という意志を女の子に伝えていた場合がほとんどだったからだ。
スランプもあった僕はそれすらすっかり忘れてしまっていたのだ。
当然ながらスタンダードを下げれば手っ取り早く「即数」を増やすことは簡単だが、初心者でもなければそんなことをやる意味は全くない。
こちらのゴッホ氏の記事に詳しく書かれている通りなのだが、アメリカのナンパコミュニティでは「即数」や「経験人数」自体は大して重視されない。
毎日10人と「即」しても、相手のレベルが低ければ実力を測る物差しとしては全くの無価値だからだ。
ちなみに僕はアメリカのナンパコミュニティにどっぷり浸かっていたため、ミステリー、スタイル、タイラー・ダーデン、パパの全員と会ったことがある。
ミステリーとスタイルとは多少会話を交わしただけの仲だが、タイラーとパパは個人的にも交流があり、僕の実力を買ってくれていた(昔の話なので、もちろん最近は全く交流はない)。
要するにティートが言っていたのは、夜出かける時にほとんどの男が期待するであろう、
「今日はセックスさせてくれる女の子に出会えるといいな」
というメンタリティを、
「今日出会う子全員にセックスしたいことを伝え、全員持ち帰ろうとする」
というものに切り替えろということだったのだ。
トルコの白人美女との出会い
翌日の金曜日、僕らはいつものごとく行きつけのバーである「プランジ」(注:外国人・NYナンパ体験記4:ルーフトップバーの美女たち参照)に出かけた。
到着して間も無く、友達のナルキッソス(キューバ系アメリカ人、学生。外国人・NYナンパ体験記7:ファッション業界の美人エディターに登場)が可愛い女の子のセット(注:女の子およびそのグループのこと)に話しかけた。
女の子側は2人だったので、ナルキッソスが話していない方の子はつまらなそうに突っ立っている。
漏れ聞こえてくる会話や訛りから判断するに、ナルキッソスが話している背が高い子はイギリス人のようだ。
もう一人の方はそこまで背が高くなかったが、目鼻立ちがはっきりとした僕好みの美人だった。
ナルキッソスがイギリス人じゃない方の子に全く話すそぶりをみせていなかったので(注:セオリー通りにいくなら両方の女の子と話すべきである)、僕はつまらなそうにしている美人に話しかけた。
ヒュー「やあやあ。こいつ(ナルキッソス)の友達のヒューだ」
美人「(こちらを一瞥して)私彼氏がいるからご心配なく」
ワオ、いきなりボディブローを見舞われる。かなりキツめな態度だったので大抵の男なら尻尾を巻いて逃げ出してしまうところだろう。
しかし僕はナルキッソスをウィング(注:女の子側が多人数の場合にターゲット以外の人と話して注意を引き、仲間を助けることを「ウィングする」という。またナンパ仲間・パートナーのこと)しようとしていただけだったので、あまり気にせず彼女について色々聞いてみることにした。
活路を見出す
普段であれば僕は女の子にバカげたクレイジーな質問をしたりするが、今回はあくまでもナルキッソスがイギリス人の子と話している間だけ話し相手ができればいい。
それに彼氏がいるって言ってるんだし、無理して誘惑する必要もない。魅力的な子は他にもたくさんいるのだ。
そんなことを考えていた僕はいつもよりリラックスして彼女と話し始めたが、彼女はいちいち反応がキツくトゲトゲしい。
全身から「ノー、あなたに興味はないわ」という態度がにじみ出ているのだ。
そんな彼女の態度を全く気にせず話を続けていると、彼女がトルコ出身(注:トルコ人にも色々いるが、彼女は白人とトルコ人のハーフなので外見はほぼ白人だった)でアイラという名前であること、22歳で大学を卒業したばかりだということを聞き出すことができた。
最初はトゲトゲしい態度だったアイラだが、僕がトルコについて知っていること(建国の父がケマル・アタチュルクであることや、エルドアンが実権を握り続けていることなど)をさりげなく匂わせると態度が急速に軟化してきた。
あまりメジャーでない国出身の女の子と話す場合、その子のナショナリズムをくすぐるような会話がとても有効なのを僕は身をもって知っていたからだ。
活路を見出した僕は、感心する彼女を横目にさらに調子のいいことをまくしたてる。
ヒュー「たまたまこの前ニュースで見ただけさ。それにトルコはイスラムでも世俗主義だから、どちらかといえばヨーロッパに近いよね」
アイラ「本当によく知っているのね。アメリカではトルコのことを知っている人なんていないのに」
僕とアイラの距離は急速に縮まっていたが、隣にいたナルキッソスがイギリス人の子を「あっちに行こう」と連れて行ってしまった。
それを見て心配になったアイラが「イギリス子が安全か確かめないと」と言うので「見に行っておいでよ」といってアイラをリリースした。
あまりにあっけなくリリースしたのでアイラは少し戸惑った様子だったが、ナルキッソスとイギリス子の方へと向かっていった。
「ナルキッソスをウィングする」というミッションは達せられたと思った僕は「次はどの子と話そうかな」などと考えていたが、驚いたことに2分ほどするとアイラが「イギリス子は大丈夫みたい」と戻ってきたのだ。
別に戻ってこなくてもいいと思って彼女と話していたのでこれは予想外だったが、ちょうどよかったので僕は彼女と話を続けることにした。
話の流れでアイラに軽く触れると、彼女は特に嫌がる様子もなく受け入れたため、僕はゆっくりとエスカレート(注:手を握ったら次はキス、のように二人の関係を次の段階へ進めていくこと)することにした。
最初は肩を抱き寄せたり腕に触れるぐらいだったが、だんだんと恋人しか触らないような部分に触れる回数が増えていった。
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