こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。
フィールドレポート(体験記)その15になります。
まずは注意事項から。
フィールドレポート(ナンパ体験談)はあまり書くタイプではなかったので、文章として記録したものはあまり多くありませんが、
「実際海外(というかニューヨーク)でのナンパってどうなのよ?」
という人のために、残っている記録の中から実体験を紹介していきたいと思います。
主にアメリカのナンパコミュニティに英語で投稿したものを翻訳+加筆修正したものなので、以下の点についてご了承の上お読みください。
- 翻訳したものなのでノリと文体が異なります。
- 細かく注釈はつけますが、アメリカおよびナンパコミュニティ独特の単語や言い回しが出てきます。
- 文章を書いた当時の情報であるため、状況が変わっていたり、現在は無い場所が登場している場合があります。
- ノンフィクション(実話)なので、本人に迷惑がかからないよう名前やディテールを変えている場合があります。
- その他の話は【外国人ナンパ】白人美女とのNY恋愛体験記:全話まとめからどうぞ!
ニューヨークのハロウィン
2010年代以降やっと東京でもハロウィンが一大イベントになったが、ニューヨークでは何十年も前から盛大なパレードが開催されているお祭り騒ぎの日である。
特に仮装すれば「それ何の格好?」と声をかけやすくなるため、ハロウィンはバレンタインデーと並んで出会いたい男女が盛り上がるビッグイベントなのだ。
実際ハロウィンとバレンタインデーは、アメリカでは最もワンナイトがしやすい夜となっている。
ちなみに英語では「ハロウィーン」とウィにアクセントがくる+音を伸ばす発音になる。
日本語では「ハロウィン」表記が多いためそちらに合わせることにする。
そんなハロウィンともなれば、自然とコスチュームに気合いが入るもの当然だろう。
この年の僕はスター・ウォーズの登場人物の一人に仮装することにした。
「女の子との出会い」を意識したため、被り物ではなくちゃんと顔が見えるコスチュームだ。
ナンパ目的ならば顔の見えないコスチュームは避けるべきである。
ハロウィン当日
午後2時ごろナルキッソス(キューバ系アメリカ人、学生。【海外ナンパ】NYナンパ成功談5:ファッション業界の美人エディターなどに登場)から「何時ぐらいに家を出る予定なんだ」とメッセージが来た。
どうやら彼は早く出かけたくてソワソワしているようだった。
僕もコスチュームに着替え、ナルキッソスを含む友達5〜6人と合流するために午後4時ごろユニオンスクエア(注:14ストリートにある広場。ストリートナンパのメッカでもある)に到着すると、すでに仮装した人が集まり始めていた。
この年はちょうど週末が重なったハロウィンだったこともあり明らかに例年以上の盛り上がりだ。
しばらく友達とふざけたりしていたが、暗くなってくると一気に人が増えてかなりのカオス状態となった。
周りを見るとそこかしこに可愛い子がいるので目移りしてしまう。
居ても立っても居られなくなった僕は、早速女の子にアプローチしていくことにした。
最初に話しかけたのはコスチュームの定番である魔女の格好をした女の子と、特にドレスアップしていない普通の格好をした子の2人組。
ドレスアップしていない子は普通の見た目だが、魔女の子は抜群に可愛い顔をしている。
まるでアメリカの高校を舞台にした映画に出てきそうな魅力的な女の子だ。
ヒュー「やあやあ、君はどんな魔法を使うのかな」
魔女の子「恋の魔法よ!」
ヒュー「それは素敵だね。それにしても君が可愛くて一目惚れしちゃったよ。あれ、もしかしてもう魔法を使ったの?」
魔女の子「あはは!どうしてバレちゃったのかしら?」
普通の子「面白い人!あなたのコスチュームは何?」
ヒュー「僕はヒュー。ジェダイ・マスターだ」
魔女の子「スター・ウォーズね!私はジェシカ」
普通の子「私は普通子!」
ヒュー「スター・ウォーズは詳しいの?」
ジェシカ「うーん、あまり知らないかな」
普通子「私もよく知らないけど、素敵な格好だわ。ちょっとタイプかも」
可愛い子+そうでないの子のセット(注:女の子またはそのグループのこと)にありがちな、可愛い子じゃない方に気に入られてしまうパターンだ。
見かねた友達の1人がウィング(注:女の子側が多人数の場合にターゲット以外の人と話して注意を引き、仲間を助けること)しにくる。
友達が普通子と話している間、僕はジェシカと話を続けた。
ヒュー「今のところ君の魔法は効いてるみたいだ。僕に魔法をかけてどうするつもりかな」
ジェシカ「あら!そうね、今日はできるだけたくさんの男の子に魔法をかけて、その中からボーイフレンドを探したいわ」
ヒュー「君はラッキーだね、いきなり素敵なボーイフレンドが見つかっちゃったみたいだ」
ジェシカ「あはは、そうかも!」
ヒュー「それにしてもジェシカはズルいね」
ジェシカ「どうして?」
ヒュー「だって魔法のせいで、僕が本当に君をガールフレンドにしたいかどうかわからないから」
ジェシカ「うーん、そうだけど」
ヒュー「ちょっと魔法を解いてみてよ、ひょっとすると君は極度の変人かもしれないし」
ジェシカ「あはは!変人なんかじゃないわ、とても真っ当よ」
ヒュー「本当かな、否定するところがますます怪しいぞ」
ジェシカ「(爆笑して)本当に違うの!信じて!」
ヒュー「わかったよ、信じてあげる」
ジェシカ「(安堵しながら)ありがとう!」
この時点で完全にこちらのペースである。
ヒュー「ところでジェシカと普通子はどういう関係なの」
ジェシカ「高校のクラスメイトなの」
ヒュー「(嫌な予感がする)そうなんだ、念の為聞くけど何歳?」
ジェシカ「16歳!」
ヒュー「(16歳以下だと犯罪なためやや落胆する)へぇ〜そっか。誕生日はいつなの?」
ジェシカ「6月5日!」
若い見た目だなとは思っていたがこれは計算外だった。
来月17歳になるなど待つ期間が短ければ話は別だが、半年以上もあるとなるとほぼ絶望的だろう。
ニューヨークには他にも可愛い子がたくさんいるのに、わざわざ半年以上もつなぎとめておく労力がもったいない。
これ以上話しても時間の無駄ということがわかったので、形式上連絡先をゲットしてリリースした。
その後も何人かの女の子に話しかけたが、残念ながら16歳以下の美女が結構多かった。
16歳や17歳をナンパするなんて、と思うかもしれないが、アメリカ人の女の子は日本人と違い成熟が早いので、16歳だとすでに20代女子とほぼ見分けがつかないのでどうしようもない。
普段は高校生っぽい格好をしている子が多いので見分けられるが、ハロウィンのようにコスプレをされるともうお手上げだ。話せばなんとなく雰囲気から若いことがわかるが。
それに17歳であればNYでは合法である。相手側に気に入られたのであれば何の問題もないのだ。
「プランジ」へ向かうが・・・
午後9時を過ぎ、行きつけのバーである「プランジ」(外国人・NYナンパ体験記4:ルーフトップバーの美女たち参照)へと向かおうとするが、道路はどこもひどい渋滞でタクシーは捕まりそうにない。
ユニオンスクエアから「プランジ」までは歩いてせいぜい20分ぐらいなので、歩いて向かうことにする。
しかし僕らの読みはかなり甘かった。
なぜなら「プランジ」への道中で必ずパレードの列にぶつかってしまうため、とても20分で着くことなど不可能だったからだ。
パレードの付近ではニューヨーク市警が交通規制を敷いており、また人の数も渋谷のハロウィン並みにいるので周辺を通り抜けるだけでも20分以上かかってしまった。
しかも歩いている途中で雨がパラパラと降りだしてくるというおまけ付きである。
1時間以上かけてやっとのことで「プランジ」のあるミートパッキング・ディストリクト(注:通称MPD、多くのバーやクラブが集中しているトレンディなエリア)にたどり着いた。
するとフィリップ(東南アジア系アメリカ人、金融関係。【海外ナンパ】NYナンパ成功談7:ギリシャのブロンドガール、絶対に諦めなかった夜などに登場)がアップルストアの前で2人の女の子をみつけ、すぐに声をかける。
背が高い方の女の子はクレオパトラのコスチュームで、もう一人は和傘を持った日本人形のコスチュームの子だ。
フィリップが日本人形の方と話し出したので僕は長身のクレオパトラと話すことにした。
クレオパトラは知っての通りかなり特徴的なメイクをしているため、この女の子も例に漏れず目元にかなり濃いメイクをしている。
そのため顔をじっくり見ても可愛いのか可愛くないのかが全くわからなかった。
ヒュー「こんばんは、女王陛下」
クレオパトラ「ははは、スター・ウォーズの人」
ヒュー「ジェダイ・マスターです女王陛下」
クレオパトラ「(何かに気づいた顔をする)ちょっと待って、私あなたのこと見たことあるわ!!」
ヒュー「え?」
クレオパトラ「間違いないわ!あなた数週間前にピンク・エレファント(注:チェルシー地区にあったハイエンドなクラブ)にいたでしょ!」
ヒュー「うーん、あんまり覚えてないけど。しょっちゅう出かけてるから、多分いただろうね」
クレオパトラ「絶対そうよ!こんな特徴的なアジア人の男の人を忘れるわけないもの」
僕はよく覚えていなかったが、どうやら相手は一方的に興奮して僕に好意を抱いているようだ。
濃すぎるメイクで可愛いのかどうかが全くわからないためどうでもよかったが、念の為連絡先をゲットしてからリリースした(注:後で判明したが、実はかなりの美女だった)。
プランジへと到着
雨に濡れながらもなんとか「プランジ」に到着すると、ドアマンが「今日はカバーチャージ(入場料)が$25ドル(注:約2,500円相当)なんだ」と伝えてきた。
普段「プランジ」はカバーチャージがないのでこれはかなり珍しいケースだが、ハロウィンの凄まじい人だかりを見れば納得はできる。
$25ドル払ってルーフトップに上がると、雨とカバーチャージのためか普段よりかなり人が少なめでシケている。
この前年に「プランジ」に行った時にはカバーチャージもなくコスチュームを着た人で大盛況だったので、人が少なめなのは予想外だ。
しかも前年は回転が早く、女の子が去ったと思ったらすぐに新しい女の子が大量に押し寄せてきていたのでハロウィンの夜としては理想的な環境だったのだ。
「今年は期待外れだな」などとがっかり肩を落としていると雨足が強まってきたため、雨宿り目的で入ってきたと思われる人が外から一気になだれ込んできた。
全員バケツをひっくり返したようにビショビショに濡れている。
せっかく人が増えてきたがあまり可愛い子がいなかったため、午前1時45分を回った時点で僕とナルキッソスの2人はローワーイーストサイド(注:通称LES、多くのバーやクラブが固まっているエリア)へ行くことにした。
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