こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。
アメリカでは通じない!日本人が間違いやすい和製英語16選 (前編)からの続きです。
11. 「VIP」は「ヴィ・アイ・ピー」
日本人はVIPのことを「ビップ」または「ヴィップ」と読む人が多いですが、英語では必ず「ヴィ・アイ・ピー」と読みます。
それ以外にもアメリカの証券取引委員会である「SEC」のことを「セック」と呼ぶ日本人が多くて最初意味を理解できませんでしたが、アメリカでは「エス・イー・シー」と読みます。
ここまで読んで察した方もいると思いますが、基本的に3文字の頭字語は「一つの単語」としては読みづらいのでイニシャリズム(1文字づつアルファベットで読む頭字語)になりやすく、4文字以上だとアクロニム(連なったアルファベットを単語のように読む頭字語)になりやすい気がします。
イニシャリズムおよびアクロニムの例
3文字のイニシャリズムの例:「FBI(エフ・ビー・アイ)」「CIA(シー・アイ・エイ)」「ATM(エイ・ティ・エム)」「CEO(シー・イー・オー)」など
4文字以上のイニシャリズムの例:「HTML(エイチ・ティ・エム・エル)」「OECD(オー・イー・シー・ディ)」「LMFAO(エル・エム・エフ・エイ・オー)」など
3文字のアクロニムの例:「PIN(ピン)」「SIM(シム)」など
4文字以上のアクロニムの例:「NASA(ナサ)」「FIFA(フィーファ)」「ASEAN(アセアン)」「UNESCO(ユネスコ)」など
これらの単語は「イニシャルで読む」か「単語として読む」かが決まっているため、その通りに読まないと通じません。
例えばFBIのことを「フビー」と言ったりNASAを「エヌ・エイ・エス・エイ」と言ったら通じないわけです。
例外もあり、”As Soon As Possible(できる限り早く)”の略である「ASAP」はイニシャル読みの「エイ・エス・エイ・ピー」でも単語読みの「エイサップ」でも通じます。
読み方がわからない人はYouTubeなどで発音を確認しておくと良いでしょう。
12. 「ジャグジー」ではなく「ジャクージ」
もはや日本で正しく使っている人はいないこの単語、アメリカで「ジャグジー」と言っても絶対に通じません。
正しくは「Jacuzzi(ジャクージ)」なので誰か日本でも啓蒙活動してくれないですかね・・・気になってしかたがないので。
一時期かなり間違いの多かった「アボガド」は最近ではちゃんと「アボカド」に修正されているのでスッキリしました。「avocado」という綴りを見れば一目瞭然なわけですが。
13. 「H=エッチ」「V=ブイ」「Z=ゼット」と読んでも通じない
日本人に多いのが「H、V、Z」の3つのアルファベットの読み間違いです。「H(エッチ)」「V(ブイ)」「Z(ゼット)」と読んでしまうとアメリカでは通じません。
「H」は「エイチ」、「V」は「ヴィ」、「Z」は「ズィ」という発音になるので注意が必要です。
ちなみにイギリス英語だと「Z」は「ゼッド(ZED)」になります。
14. 「テンション」とは緊張感のこと
日本人がよく使う語に「テンション」がありますが、英語で「tension」と言うと緊張感や張り詰めた状態を意味するため、日本語で言われるとちょっと引っかかります。
英語では仲違いしてピリピリとした緊張状態にある人間関係について「There’s a tension between John and Mary(ジョンとメアリーは緊張状態だね)」のように使う場合が多いですね。
日本語で言うテンションが上がる、は英語で言うと単純に「I’m excited」等で表現するのが一般的で、それ以外にも「I’m pumped」や「I’m stoked」とも言ったりします。
個人的には日本語を話す際にもまず使わない単語の一つです。
15. 「ハイタッチ」は「ハイファイブ」
英語ではハイタッチのことを「high-five(ハイファイブ)」と言います。
スキンシップが盛んなアメリカ人は日常的に「ハイファイブ」を使うんですが、一般的な日本人がどういうシチュエーションで「ハイタッチ」するのかイマイチ思い浮かびません。
スポーツの時か、合コンとかナンパの時にノリでやるイメージでしょうか。
16. 「Take Free、New Open、Close」は全部間違い
日本でバーやレストランに行ったりするとよく見かけるのがこれら3つの表現です。
チラシやパンフレットに「Take Free」と書いてあることが多いのですが、だいたい無料とわかるものなので英語だとわざわざ「無料です」とは書きません。
あっても表紙に「Free」と小さく書いてあるか、パンフレットが乗っかっているラックに「Please Help Yourself(ご自由にどうぞ)」などと書いてあるぐらいです。
レストランが新しくオープンした場合などに使用されている「New Open」の表現、英語では「Grand Opening」が一般的に使われます。
また最近は「閉店中・準備中」を意味するサインに英語的に正しい「Closed」を使用しているお店が増えつつありますが、誤った「Close」を使用しているお店もまだまだ多い印象です。
これらの英語を見るとクスッと笑ってしまいますが、アメリカ人が日本由来の語を使うとめちゃくちゃなのでお互い様ですね。
最後に
和製英語はそれこそ山のようにあるので全部は紹介できませんが、今回は個人的に気になるものをピックアップしてみました。
僕は日本語を話していても「アサイン」「ドラスティック」「リバイズ」「スキーム」みたいな単語が結構出てしまうので、日本でいう「意識高い系」の変人みたいな日本語で話してることが多いかもしれません。
英語についてもっと知りたい方は英語学習カテゴリのその他の記事も参照してください。
以上、アメリカでは通じない!日本人が間違いやすい和製英語16選でした。
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