独学で英語がペラペラに話せるようになった僕の6つの勉強法(中編)

異文化・英語

こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。

独学で英語がペラペラに話せるようになった僕の6つの勉強法(前編)からの続きです。

リーディングの勉強法

基礎的な語彙力と文法理解力があれば、リーディングはそこまで難しいものではありません。

「リーディングが難しい!」という人は単純に語彙力と文法理解力が足りていないだけです。

英語アレルギーで読めない人でも語彙力と文法理解力さえ鍛えれば必ず読めるようになります。

リーディングは総合的な英語力を高めるために役立つので、苦手意識のない人も英語で書かれたテキストや本などを積極的に読むことをおすすめします。

初心者であればアメリカの幼稚園児向けのテキストがいいでしょうし、中級者であればアメリカの小学生〜中学生向けなどでも構いません。

できれば読む英文は、自分が興味のある分野に関係したものがおすすめです。

ただ「医療に興味のある英語初心者がいきなり医療の本を読む」のは無理があるので、あくまでも自分のレベルにあったものであることが前提です。

最近ではオンラインでいくらでも英語のページを読めるため、テキストを探すことには苦労しないと思います。

僕は英語を勉強し始めた時には基礎的な語彙力と文法理解力があったので、ニューヨークタイムズの記事で割と簡単な内容のものを読んでいました。

知らない単語はたくさん出てきますが、高校レベルの文法を知っていれば6〜7割以上は理解できるはずです。

逆に言うとその程度理解できるならば十分勉強に役立つということです。

英文テキストを定期的・継続的に読みながら、引き続き知らない単語の意味と用法を調べて「単語勉強ノート」に残して復習しましょう。

これが後々必ずライティングやスピーキングに活きてくるからです。

ただこれには注意点があります。

わからない単語を逐一調べていたのでは全く文を読むことができないので、わからない部分に線を引きながらある程度文を読み進め、キリがいいと思ったところで戻って意味を調べるのがいいと思います。

また長編小説などでは疲れてしまうので(疲れない方はご自由にどうぞ)、できるだけ短めのテキストがおすすめです。

まあ小説だとストーリーになっていてわかりやすいという利点はあります。

ライティングの勉強法

ライティングは英語に慣れていない人にはやや難易度が高めです。しかし中高レベルの英語ができる人であればスピーキングほど難しくはありません。

※基礎的な語彙力と文法理解力が必要なため、英語が苦手な人は先にそちらを勉強してください。

アウトプットが重要なので、自分の出来る範囲でとにかく英文を書きまくる必要があります。

最初は文法や単語の使い方が間違っていても構わないので気にせずガンガン書きましょう(もちろんできるだけ正しく書くよう心がけた上で)

慣れないうちは短い文を、慣れてきたら日記や友達へのメッセージを想定した文を英語で書いてみましょう。

アウトプットしまくることによって、これまでに紹介してきたインプットが活きてくるからです。

実際僕も最初の頃はメチャクチャな英語で日記をつけていましたが、書くことが大事なのでそれで十分です。

また僕には必要ありませんでしたが、コツを学ぶために一冊ライティング学習のテキストを買ってマスターしてしまうのもアリでしょう。

アマゾンなどでそこそこの評価を得ている本であればどれでも構いません。

そしてある程度論理的な文章を書けるレベルになったら、小論文を書きまくるとメキメキ実力がつきます。

ただし必ずネイティブか英語力がある人に添削してもらってください。

添削がないままだとどこが間違っていてどう直すべきなのかわからないからです。

僕はニューヨーク大学(NYU)のクラスで死ぬほど小論文を書かされまくったので、留学して最初の1年でライティング力はめちゃくちゃ鍛えられました。

クラスでは与えられたテーマについての小論文(英語ではessayという)を書く宿題が頻繁に出るのですが、これは「家でやって持ってくる形式のテスト」といっても差し支えなく、評価に直結する課題になります。

要は手を抜けるものではないため、夜中の2時3時まで小論文を書いていることもしょっちゅうありました(アメリカ人の大学生が勉強しまくっているというのは本当です)

落第しないよう頑張ったので「教授に単位をもらえる程度の論文」は英語で書けるようになったものの、英会話の方はまだ日常会話ぐらいしかできませんでした。

当たり前の話ですがライティングスピーキングは異なるスキルだからです。

実はアメリカの語学学校では全てのスキルを手取り足取り教えてくれるわけではなく、とにかくライティングの課題ばかりやらされる+課題を添削してもらうだけという場合も多いのです。

そのため僕もスピーキングは完全に独学で習得する必要がありました。

リスニングの勉強法

これはもうネイティブが話しているのを聴いて慣れるしかありません当然今までに紹介してきた他のスキルの勉強もしていることが前提です。

耳が慣れていないうちは速度も遅めで、内容が簡単な教材を中心に勉強しましょう。

高価な教材は全く必要ありません。今ならウェブ上に無料の教材がいくらでも転がっているため、それで十分です。

ある程度基礎ができる人はハリウッド映画や海外ドラマがおすすめですね。

僕がやって一番効果的だったのは、自分が好きな映画を「英語字幕で」何十回も観ること。それ以外に能動的なリスニングの勉強は全くやっていません。

ニューヨークに引っ越して最初の数ヶ月は、映画「マトリックス」を必ず1日1回観ることを自分に課していました。

そのため何度も観ているうちに、映画の内容を英語でも完璧に理解できるようになっていたのです(もちろん知らない単語・表現は全て調べた上で)。

このメソッドはスピーキングにも繋がるので、そのままスピーキングの勉強法を説明したいと思います。

スピーキングの勉強法1:発音

リスニングを勉強するつもりで観まくっていた映画「マトリックス」でしたが、50回観る頃にはセリフは全て暗記、さらに自分でもセリフを復唱しまくっていたため、発音もほぼ完コピしてしまいました(しかしそれだけでは話せるようにはならないのが語学の面白いところです)。

復唱することにより発音練習ができる上、「アメリカ人が口語でどんな話し方をするか」を学べるため、この方法は非常におすすめです。

飽きたら別の映画を見て楽しんでもいいし、映画からお気に入りのセリフや表現を盗んで使うこともできます。

これを続けていくだけで英会話に必要な基本的な発音は十分に身につくと思います。

注意したいのは、この方法を実践する場合には「できるだけアメリカ人のキャラクターが出てくる映画やドラマ」を選ぶべきということです(日本人にとってはアメリカ英語=よく聞く英語であるため)。

例えば映画「スター・ウォーズ」シリーズは僕も人並みに好きですが、イギリス英語を話すキャラやいかにも外国訛りで話すキャラが多数出てくるので、発音練習の教材としては不向きです。

もちろんイギリスの発音が学びたいのならばイギリス人ばかりの映画やドラマを見るのも悪くありません(イギリスは地方ごとの訛りが多いので訛りたくないのであれば作品は吟味する必要があります)。

また、いかに映画で発音を耳コピしていたとはいえ、僕は一部のわずかな発音の違いについてはネイティブに指摘されるまで気がつかなかったので、さらなる高みを目指す人はネイティブに教えを請いましょう。

僕はしょっちゅう英語で独り言をブツブツ言ったり、一つの単語を何度も発音したりといったことを無意識にやっていました。

今でも妄想しながら英語でブツブツ独り言を言うことがよくあります。

さすがに外での独り言はアブナイ奴なのであまり声には出しませんが(たまに出てしまう)、街を歩いていて看板があったらいつの間にか口を動かして読んでいます。

スピーキングの勉強法2:日常会話

基本的には定型文の音読練習&実戦でのアウトプットになります。

未経験者が準備せずにネイティブと会話するのは敷居が高いので、まずは会話用のテキスト(検索すればいくらでも出てきます)を音読してしつこいぐらいシミュレーションしましょう。

さらに役立ちそうな定型文を「挨拶」「道を尋ねる」などシチュエーションごとに練習し、徐々に対応できるシチュエーションを増やしていきます。

定型文はそのままでも構いませんが、単語を入れ替えて色々な言い方に応用した方が効果的です。

応用は中学校の授業でもやりましたよね。

「I have a pen」「I have a bookにしたり、
「I have a pen」「I want a pen」にしたり。

また「英語でこう言いたい」ということがあれば必ず検索し、「フレーズ練習ノート」を作ってそこに記録していきましょう。

単語練習の要領と同じです。

最初のうちは学ぶべき言い回しが途方もなく多いように感じられますが、これも一つ一つ地道に復習して身につけていけば、いつの間にか様々なシチュエーションで会話できるようになっています。

僕は音読練習をしっかりと積んでから、出来る限りネイティブの周りで時間を過ごすことで日常会話レベルには割とすぐ到達できました。

スピーキングがあまり上手くないうちは、アメリカ国内で普通の(=日本やアジアにさして興味を持っていない)アメリカ人の友達を作るのはかなり難しいです(日本国内であれば別)。

ただし女の子であれば英語ができようができまいが体目的の男が寄ってくるので、ニューヨークの日本人ではどちらかというと女の子の方が英語が上達しやすい気がしますね。

日本国内であれば「日本人と友達になりたい」という英語ネイティブは結構いるので、ランゲージエクスチェンジのパートナーなどを頑張って探してみてください。

後編では、僕がアメリカ育ちに間違われるほど英語が上達した理由を紹介します。


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