外国人・NYナンパ体験記19:真面目なドイツ系アメリカ人の女の子(前編)

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こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。

フィールドレポート(体験記)その19になります。

まずは注意事項から。

フィールドレポート(ナンパ体験談)はあまり書くタイプではなかったので、文章として記録したものはあまり多くありませんが、

「実際海外(というかニューヨーク)でのナンパってどうなのよ?」

という人のために、残っている記録の中から実体験を紹介していきたいと思います。

主にアメリカのナンパコミュニティに英語で投稿したものを翻訳+加筆修正したものなので、以下の点についてご了承の上お読みください。

  • 翻訳したものなのでノリと文体が異なります。
  • 細かく注釈はつけますが、アメリカおよびナンパコミュニティ独特の単語や言い回しが出てきます。
  • 文章を書いた当時の情報であるため、状況が変わっていたり、現在は無い場所が登場している場合があります。

絶好調の夏と、調子のバロメーター

夏のセントラルパーク。天気の良い週末には
日光浴をする人で混雑する。(筆者撮影)

アメリカの学生は5月末〜8月末の3ヶ月が夏休みなので、夏になるとニューヨークの学生の多くは長期の旅行に出かけたり地元に帰省したりする。

中にはインターンに勤しんだり夏期講習で単位を稼ぐ学生もいるが、感覚的には半分以上の学生が街を脱出してしまっている印象だ。

ただ夏休み期間中はヨーロッパや他国から若い女の子がニューヨークに旅行に来ているため、5月末〜8月末にデイゲーム(注:日中のストリートナンパのこと)をすると通常よりもアメリカ人率がわずかに下がるのも特徴である。

この年の僕は絶好調で様々な女の子と充実した夏を過ごしており、夜ナンパに出かければ切れ味抜群のスキルで毎晩のように女の子とメイクアウト(注:いわゆるディープキス)していた。

以前から言っている通り僕は即日お持ち帰り(いわゆる「即」)には全くこだわっていない+質重視なため「即」自体はあまりなかったが(注:一般的にはレベルが上がるほど「即」の難易度が上がるため)、調子の良さはメイクアウトの数として顕著に表れていたのだ。

アメリカでは気に入った人がいればクラブ以外でもメイクアウトするのは大して珍しいことではないし、メイクアウトしたぐらいでベッドインにつながるわけでもないので「たかがキスごときで何を言ってんだ」と思われるかもしれない。

しかし質にこだわる僕が話しかける女の子は外見的にはトップ10%に入るレベルの女の子ばかりである。

そして「そのレベルの子たちと毎晩のようにメイクアウトできている」のであれば当然ベッドインの量と質も上がるため、自分の夜ナンパの調子と一貫性を把握しておくバロメーターとして侮れないのだ。

音楽がガンガンかかっているクラブなどで「雰囲気と熱量に飲まれて勢いでするキス」と、クラブよりは落ち着いたバーなどで「お互いを知るためのトークを重ねた後にするキス」では意味も重みも全く異なる。

また個人的にも感じたことだが、早すぎる段階でメイクアウトする事で逆にベッドインのチャンスを潰してしまうこともあるのには注意しなければならない。

女の子的には「どうしよう、尻軽女みたいな行動をとっちゃった」と後悔し、無かったことにしたいがため後々の連絡に反応がなくなったりするからだ。

事実超上級者とも言える友達のティート(アルゼンチン系アメリカ人、外国人・NYナンパ体験記11:彼氏持ちのトルコ美女、「ノー」を覆して即日攻略などに登場)も、持ち帰る前にメイクアウトすることは意外と少ない。

6月のある土曜の夜

イースト・ヴィレッジの一角。(筆者撮影)

いつもの土曜のようにデイゲームを終え、夜出かける前にディナー休憩をしている時、今日はイースト・ヴィレッジ(注:ユニオンスクエアの南〜南東に位置するエリア)に行ってみようとティートが言い出した。

最後にイースト・ヴィレッジに夜ナンパしに行ったのは何ヶ月も前だったので、たまにはいいかと思い同意する。

個人的にはイースト・ヴィレッジは夜ナンパするエリアとしては好きではない。

日中は学生や若い女の子が多いエリアなのだが(デイゲーム中は、ユニオンスクエアから歩いてイースト・ヴィレッジまで足を伸ばすのは定番だ)、なぜか夜になるとバーなどに行っても可愛い子があまりいないからだ。そしてカジュアルなスポーツバーなどが多めで、あまり大人向けの洗練されたスポットが少ないのも影響している。

イースト・ヴィレッジの最初のバーに到着すると、15分もしないうちにティートは女の子を捕まえてどこかに消えてしまったので、僕は他の友達とローワーイーストサイド(注:通称LES、多くのバーやクラブが固まっているエリア)にある別のバーに行くことにした。

イースト・ヴィレッジからローワーイーストサイドまでは歩いて10〜15分程度である。

「やはりイースト・ヴィレッジは夜ナンパ向きではないな」などと考えながらローワーイーストサイドに向かって歩いていると、通りがかったレストランの外に可愛い顔をしたブルネット(注:栗色やダークブラウンの髪のこと)の女の子が突っ立っていた。

時間帯は異なるが、その子を見かけた辺り。
(筆者撮影)

背は160cmほどであまり高くない。

太ってはいないもののややむっちりとした彼女は僕の好みではなかったが、顔が可愛く色白だったので僕は彼女に話しかけてみた。

ヒュー「やあ、君が可愛いと思ったから話しかけちゃった。僕はヒュー、君は?」

ブルネット「ハーイ、ありがとう。私はカタリナよ」

ヒュー「へえ、あまり聞かない名前だけどクールだね」

カタリナ「ありがとう。うちは両親ともドイツ人だからドイツの名前なの」

ヒュー「でも君の英語には訛りがないようだけど」

カタリナ「うん、私はアメリカ育ちだから」

ヒュー「じゃあドイツ系アメリカ人か。ドイツ語は話せる?」

カタリナ「もちろんよ」

ヒュー「羨ましいな。それにしても君の名前、アメリカ読みだとキャサリンとか呼ばれちゃうんじゃない?」

カタリナ「そうなの!みんなキャサリンって呼ぶからわざわざドイツ語読みで自己紹介してるわ」

ヒュー「ところでこんなエキサイティングな土曜の夜に何をしてるの?」

カタリナ「友達とここでディナーを食べてたの」

ヒュー「そっか。そんなに素敵なドレスを着ているからデートかと思ったよ」

カタリナ「残念ながらデートじゃないわ!私今シングルだから」

ヒュー「君みたいな可愛い子がシングルだなんて信じられないな」

カタリナ「うふふ、でも本当よ」

ヒュー「それなら君は運が良かったね」

カタリナ「あら、なんで?」

ヒュー「(自分を指しながら)だってこんなにもクールなボーイフレンド候補が現れたから」

カタリナ「あはは、あなた面白い人ね!」

僕に対してかなり食いつき気味だったが、数分話してみると彼女は真面目そうないい子なのがわかった。

別のバーに行こうとするが・・・

話した感触がいいので、いたずらっぽいことを言ってから彼女の手を握ってみるが抵抗されない。

どうやら彼女は僕のことを相当気に入っている様子だ。

しかし手を握って10秒も経たないうち、彼女の友達2人がレストランから出てきてしまった。

ちなみに僕が彼女に話しかけた時点で、僕の友達たちは立ち止まらずにそのままバーに向かってしまったので誰もウィング(注:女の子側が多人数の場合にターゲット以外の人と話して注意を引き、仲間を助ける人のこと)はいない。

これはコックブロック(注:コック=男性器、ブロック=妨害する、つまりナンパしてくる男の邪魔をする行為)されるなと思ったが、挨拶してみるとカタリナの友達たちは僕が彼女の手を握っていることを全く問題視していないようだった。

チャンスとばかりに「ねえ、僕の友達が別のバーにいるんだけど一緒に行こうよ」と言ってみる。

カタリナ「行ってみる?」と彼女の友達に聞くと、「その彼と行ってきなさいよ、あとで落ち合えばいいから」と言ってカタリナと僕がくっつくことに協力的だ。

こういうシチュエーションでコックブロックされないのは比較的珍しいが、出かける前に女の子が「私は彼氏が欲しいから、男の人と話してる時に邪魔しないで」とあらかじめ友達に伝えていると協力的になるケースがある。

カタリナは少し考えてから「一緒に行きたいけど、今晩は友達と過ごすわ」と言ったので「じゃあ後で来れたら来てよ」と言って連絡先を交換した。

僕は友達がいるバーに遅れて到着すると、彼女に「バーに着いたよ、君に来て欲しいな」とメッセージを送ってみる。

しかしそのバー自体もあまり可愛い子がいなかったので、僕と友達はタクシーに分乗してミートパッキング・ディストリクト(注:通称MPD、多くのバーやクラブが集中しているトレンディなエリア)に行くことにした。

すると彼女から電話がありどこにいるのか聞いてきたので「ミートパッキング・ディストリクトにいるから来てよ」と言うと「わかったわ」と言っていたが期待せずに他の女の子をナンパすることにした。

予想通り、その晩カタリナは現れなかった。

後編へ続きます。


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