こんにちは、ヒュー・マナハタ(@HughManahata)です。
フィールドレポート(体験記)その3になります。
今回はベッドインに至るものではなく「ニューヨークで出かけるとこういう感じだよ」というのを知ってもらうための話です。
レポートを書く時、日記形式でその日起こったことなどもごちゃまぜに書くことが多かったので、今回は特にナンパ以外にあったことが結構書かれています。
まずは注意事項から。
フィールドレポート(ナンパ体験談)はあまり書くタイプではなかったので、文章として記録したものはあまり多くありませんが、
「実際海外(というかニューヨーク)でのナンパってどうなのよ?」
という人のために、残っている記録の中から実体験を紹介していきたいと思います。
主にアメリカのナンパコミュニティに英語で投稿したものを翻訳+加筆修正したものなので、以下の点についてご了承の上お読みください。
- 翻訳したものなのでノリと文体が異なります。
- 細かく注釈はつけますが、アメリカおよびナンパコミュニティ独特の単語や言い回しが出てきます。
- 文章を書いた当時の情報であるため、状況が変わっていたり、現在は無い場所が登場している場合があります。
- ノンフィクション(実話)なので、本人に迷惑がかからないよう名前やディテールを変えている場合があります。
- その他の話は【外国人ナンパ】白人美女とのNY恋愛体験記:全話まとめからどうぞ!
ニューヨークの年末年始
ニューヨークの年越しは風情もなにもあったものではなく、休暇を申請しなければ大晦日ですら平日扱いだ(とはいえ半休などにする会社が多い)。
年が明けて元旦は流石に祝日だが、2日が平日ならそこからは通常通り出勤しなくてはならない。クリスマス前後から年明けまでたっぷりと休暇を取って街を脱出する人が多いのも納得だ。
あの有名なタイムズスクエアのカウントダウンは観光客だけが異常なまでに執着するイベントであり、マンハッタンに数年以上住む地元のニューヨーカーであれば近寄りたくもないイベントである。
そもそも平常時のタイムズスクエア自体ですら好きだというニューヨーカーはほぼいない。むしろイケてない・ダサいイメージしかないのだ。
事実女の子をデートに誘う時、タイムズスクエアを含む一大観光エリアである「ミッドタウン周辺」だと露骨に嫌そうな顔をされるのだ。
そのため僕はデートする時はほぼ30ストリートより南でデートしている(タイムズスクエアは42ストリート〜47ストリートあたりまで)。
さらに言えばニューヨーカーは基本的に観光客が好きではない。
大勢でゾロゾロ広がって歩いて邪魔だし、歩く速度がカメのように遅いので、世界最高の歩行速度を誇るニューヨーカーは非常にイライラさせられるのだ。
話を年越しに戻そう。僕の家は運悪くイケてないタイムズスクエアに近いため、毎年12月31日になると厳しい交通規制のせいで散々な目にあう。
家に帰りたくても大きく迂回しなければならないし、フェンスだらけの歩道には観光客が溢れかえっていて1ブロック進むだけでも一苦労だ。
年越しパーティはどこのバーやクラブでもやっているが、入場料として100ドル(約1万円程度)以上は当たり前、数百ドル(数万円に相当)以上取られることも珍しくない。
ハイエンドなクラブだと最安値でも1人500ドルから1500ドル(約5万〜15万円に相当)徴収されても文句は言えない。
金額に見合った価値があれば問題ないのだが、大晦日ばかりは垢抜けない感じのにーちゃんねーちゃんがマンハッタンの外の地域から大量に押し寄せるので、地元のニューヨーカーでは避ける人も多い。
年明け最初のパーティに出かけるが・・
前置きが長くなったが、年が明けて最初の月曜の夜「Butter(バター)」というイーストヴィレッジにあるレストラン兼クラブに行くことになった。
ニューヨークには平日でもクオリティの高い(=モデルなどの美男美女や有名人が集まる)パーティをやっている場所がわずかながらある。
しかしそういったパーティのドアポリシー(注:入場ポリシーのこと)の厳しさは尋常ではなく、一般人が準備なく出かけて中に入れるような場所ではない。
当時「月曜夜のButter」はこうした場所の一つであり(注:月曜以外の夜は至って普通の場所だ)、入場するには以下のどれかに該当する必要がある。
- モデルや有名人であるか
- 数千ドル(数十万円に相当)払ってボトルを入れるか
- モデルの中にいても浮かないレベルの魅力的な女の子か
- プロモーターや運営側に知り合いがいるか
- 上記に該当する人物の友人であるか
- ドアマンの気まぐれ
そして該当しない場合には入場を拒否される。
こういうエクスクルーシブ(=排他的)な場所でごく稀に日本人男性の旅行者グループや、クイーンズやブルックリンからやってきたと思われる日本人男性のグループを見かけるが、そういう人たちではボトルを入れない限りまず入ることはできない。
そしてたとえボトル+テーブル確保で入場しても、テーブルに全く女の子が寄り付かず1ミリもモテることはないのではっきり言って金の無駄である(ハイエンドなクラブで、ボトルを入れたはいいが周りから浮きまくっている男性グループはNYのクラブあるある)。
ちなみに海外の「モデル」とは、日本人の女の子では到底太刀打ちできないような高身長(最低170cm〜175cm程度)の凄まじい美女たちのことだ。
僕は友人のジョナサンと彼のルームメイト、そして長身のブライアンの4人で午後11時ごろ「Butter」に到着した。
ここの1階は普通にレストランとして使われているが、前述の通り月曜の夜は地下でエクスクルーシブなパーティが開かれているのだ。
備考: この当時の僕のスキルは準上級者といった程度で、ある程度の結果は出せていたが、上級者への扉の前でくすぶっているような状態だった。
人でごった返した1階エントランス付近で様子を伺っていると、身長が180cm以上はあろうかという桁外れのモデル美女たちが次々と地下に降りていく。
対して「一般的な目線であれば十分魅力的だが、モデルほどではない」レベルの女の子はドアマンに入場を止められている。
ニューヨークのハイエンドなクラブでは、こういった露骨なまでのルックス差別は当たり前だ。
来てはみたものの全くノープランだったので、男4人ではボトルを入れなければ絶対に入ることはできない。
どうしたものかと考えていたところ、僕らの後ろにいた金髪の美魔女が僕らに話しかけてきた。
美魔女「あなたたち、地下に行こうとしているの?」
ヒュー「そうだよ。君も?」
美魔女「そうなんだけど混んでいて困ったわね。テキサスから仕事で来てて、月曜の夜はここがいいって友達に聞いたから来たんだけど」
ヒュー「そうなんだ。ところで仕事って?」
美魔女「夫と建設関係の会社を経営してるわ。」
どうやら金持ちの奥さんで名前はバーバラというらしい。ドアマンが並んでいる人を仕分ける(注:「入場可」「入場不可」「一時保留」に人を分ける)のを待つ間しばらく話していたが、彼女の人の良さが伺えた。
バーバラ「あなたたち面白いわね。ボトル代は私が払うから、よかったら私と一緒に地下に行かない?一人じゃ(ボトルを入れて)テーブルに座るのも変だし」
ヒュー「男4人じゃ入れないなって話していたところなんだ。そうしてくれるとありがたいよ。」
バーバラ「じゃあボトルを入れたいってドアマンに伝えましょう」
そういうと彼女は列をかき分け、僕らを先導しながらドアマンの近くまでやってきた。
周りにいる人が入場を交渉しようとドアマンに群がるが、基本ドアマンは嫌な奴(もしくは嫌な奴を気取らなくてはならない)ので呼びかけられてもほぼ無視する。
ここで焦って何度も呼びかけるような奴は大抵「クールな奴じゃない」とみなされ入場を拒否される。全くもってバカみたいな話だが、ハイエンドなクラブでは常識だ。
じっくりと待っていると順番がやってきて、ドアマンがバーバラに「今日は何のパーティに来たんだ、ゲストリストに名前はあるのか」といかにも見下した口調で聞く。
「ゲストリストには登録していないけど、テーブルを確保したいわ」と彼女が言うと、ドアマンの目の色が変わった。
ドアマン「あんたとこいつら4人か。それならボトルは最低4本入れてもらう。1本500ドルだから合計2000ドル(約20万円相当)になるがいいか?」
彼女は「問題ないわ。」といってアメックスのセンチュリオンカードをドアマンに手渡した。
ニューヨークではこういう予想もしなかったようなランダムなことが起こるから面白い。
そして地下へ・・・
スタッフに案内されてパーティが行われている地下に降りると、右も左も美女ばかり、モデル以外もルックスが抜群にいい女の子で溢れかえっていた。
正直言ってそこには可愛くないと思う子は1人も存在していなかった。ここは天国か。
僕らは階段付近のテーブルに座らされたが、その近くでアジア人の女の子がベロベロに酔っ払っていた。
しばらくするとそのアジア人の子が盛大に嘔吐してソファにぶっ倒れたが、周りの人間は完全に無視している。
スタッフもそばにいないし友達も近くにいないようだ。このままだと誰も介抱しないかもしれない。
見かねたバーバラが彼女を介抱し、水を飲ませる。まだ吐きたそうだったので、バーバラは彼女を抱えて1階のトイレまで連れて行った。
女の子をナンパしたくて浮き足立っていたジョナサンたちを残し、僕もトイレの近くまで付き添ったが、トイレのドアの前では2人の長身モデルが順番を待っていた。
(注:元の記録に記述がないのと、「Butter」の構造がどうなっていたか思い出せないので不確かだが、文脈から見る限りそのトイレは男女兼用の個室型だと思われる)
しかしアジア人の女の子が今にも吐きそうだったので、バーバラが無理やりトイレのドアの前まで彼女を連れて行くと、モデルの1人が「順番待ちの列があるんだけど?」と嫌味ったらしく言い放った。
バーバラは「この子を見て。そんな列なんかクソ食らえだわ」と言うと、ちょうどドアが開いたトイレに彼女を連れて入っていった。
思わぬ反論にあたふたとする長身モデルがちょっと面白かったが、アジア人の子のために体を張ったバーバラの行動は素直に尊敬した。
そんなこんなでアジア人の子を連れて地下に戻ると、やっとその子の友達らしき女の子を見つけたので介抱を任せる。
僕はレッドブルを飲みながら周りを見回すが、そこらじゅうに美女がいるため、目移りしてしまいどの子に話しかけようか決めるのが難しい。
迷っていると、近くにいた長身で金髪の可愛い女の子が「あなたのネックレス、とてもクールだわ!」と話しかけてきた。
すぐに彼女の手を引っ張って一緒に踊り始め、エスカレート(注:手を握ったら次はキス、のように二人の関係を次の段階へ引き上げること)すると、彼女は嬉しそうだった。
しかしトイレに行っていたと思われる女友達が戻ってくると、彼女を僕から引き剥がしてどこかに連れて行ってしまった。
典型的なコックブロック(注:コック=男性器、ブロック=妨害する、つまりナンパしてくる男の邪魔をする行為)だ。
こういうケースでは目当ての女の子の友達にも気に入られない限り、その子をゲットすることはできない。
普段だったら「邪魔しやがって」と思うところだが、今日は周りが美女だらけである。
次はどの子と話そうかなと思っていると、スラリとしたラテン系のお姉さん(といっても年下だろうし、もちろん美人)が「あなたのメガネ素敵ね」と言って僕のしていたメガネをサッと奪ってかけはじめた。
普通女の子から話しかけてくることはあまりないのに、ここの女の子はアグレッシブだな。
そんなことを考えながら彼女を見ると、少し酔っぱらっている様子だった。
メガネをかけさせたまま一緒に踊り「君が魅力的すぎて自分をコントロールできないよ」などといった日本語にするとクサすぎる言葉を吐きながらエスカレートしていく。
このテクニックはショック&オウと呼ばれている(詳しくは以前の記事外国人・NYナンパ体験記1:リッチなロシア人の彼女参照)。
数分後、彼女が僕の手を引いて端っこの目立たないエリアまでくると、僕の唇にキスしたのでそのままメイクアウト(注:いわゆるディープキス)した。
2人でキスの余韻に浸っていると、鬼の形相をした彼女の友達がやってきて、べったりとくっついていた彼女と僕の間に思いっきり割り込んで彼女を連れて行ってしまった。
僕は「またコックブロックか」と思ったが、まだまだ美人はそこらじゅうにいる。
しかしそれ以降は何人に話しかけても相手にされず、残念ながらそれ以降の戦果は全くゼロだった。
午前2時を回る頃、人が減ってきたので僕らも「Butter」を出ることにした。
バーバラが「今日は楽しかったわ、ありがとう。」と言ったので、僕も「こちらこそありがとう、君がいなかったらきっとシケたバーにでも行っていたよ」とお礼を言って別れた。
その後ジョナサンとブライアンの3人で近くのダイナーで反省会をしてから帰宅した。
総括(当時の総括より):金髪の美魔女に出会えたのはラッキーだった。彼女がいなければクラブに入ることもできなかったので、救ってもらえたのには感謝だ。
高レベルの女の子が思った以上にアグレッシブだったのは、普段のクラブであれば男が群がってくるようなレベルの女の子でも、この日の「Butter」では普通レベルの扱いを受けていたからだと思われる。
反省点(当時の反省点より):そもそもどうやってクラブに入るかをしっかりプランせずに月曜夜の「Butter」のようなハイエンドな場所に出かけるべきではない。
これはニューヨークのクラブに行く時は常識だ。普段はこんなバカなことはしないのだが。あとは美女をひっぺがされる前に少なくとも連絡先はゲットしておくべきだったのは反省すべき点だ。
良かった点(当時の良かった点より):レベルの高い女の子でも、シチュエーションによっては難易度が下がるのが体感できたこと。
以上外国人・NYナンパ体験記3:新年の冒険、テキサスの美魔女でした。
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